Nori Tohyama

Nori Tohyama

20190324

 

最近のマクラーレンで残念なのが車名だ。

 

540S、650S、720S。

 

この数字3桁系。「数字が大きいほど速くてエラいから買ってね。フェラーリさんの488より720の方が聞こえ良くないっスか?」みたいなマーケティングの声が聞こえてくるというか。

 

 

その点、MP4-12C。

 

 

マクラーレンの歴代F1マシンと同じ「MP4ナンタラ」を市販車につけちゃうなんてカッコよすぎる。(例;93年にセナが最後に乗ったのはMP4/8)

 

ちなみに、81年デビューしたMP4/1は、車の世界にはじめてカーボンモノコックを持ち込んだ革命的なF1マシン。

 

「カーボンモノコックはそもそもマクラーレンのお家芸ですから」、なんていうプライドもそこには見え隠れする。

 

マクラーレンの経営陣が変わったタイミングでMP4シリーズの名前はF1から消滅。もう二度とこんな車名の市販車は現れないでしょう。

 

 

最後に。

 

エムピーフォートゥエルブシーなんて暗号みたいな語感もまたステキ。

 

「私どもの由緒正しき車名を覚えられないシロートなお客様は、フェラーリを買われてみてはいかがでしょうか?」

 

そんな英国紳士の温かい声が聞こえてきそうだ。

 

特集:東京ロールスロイス。

20190612

 

一台一台がビスポーク。

 

すべてのディテールがカスタムメイド。

 

どのファントムも内装は豪華で色鮮やかで、どのゴーストだって個性にあふれた世界に唯一の仕上がりで。

 

ロールスロイス自体がそんな特別なクルマだからこそ、この“異質”な一台に目が奪われる。

 

 

東京を走るこのカリナン。

 

インテリアに選ばれたのは、ベーシックなブラックレザーと、ほんの些細なネイビーのアクセント。

 

ダッシュボードの裏地部分、ドアパネルのアームレスト、そしてシートベルト。

 

最低限の箇所にとどめた、最低限のコントラストに抑えた、黒と紺のツートンカラー。

 

 

まるで全身ブラックのライダースジャケット、その襟の裏側にだけこっそりと同系色レザーを張るかのような。

 

香るか、香らないか。

 

ほんの小さな個性。

 

 

エクステリアも同様。

 

グリル、モール、ホイールをブラックアウトし、黒と紺のツートンに。

 

 

世界最高峰ブランド。

 

世界に一台のビスポーク。

 

だからこそすべてを最小限に。そしてもっとストリートに。

 

そんな、東京ロールスロイス。

 

 

(Text & Photo:Nori Tohyama)

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