Nori Tohyama

Nori Tohyama

20190319

 

シューマッハの功績のひとつがヘルメットカラーリングだと思う。

 

それまでマシンとヘルメットのカラーマッチングなんてどのドライバーもさして気を配っていなかった中で、シューマッハは2000年モナコGPから突如ヘルメットのカラーをフェラーリレッドに変更。

 

マシン、レーシングスーツ、ヘルメットまで、すべて真紅で統一されたその姿はとにかく異質でカッコよかった。

 

「赤い皇帝」なんて呼び名がつくほどアイコニックで最高のブランディングだったし、チーム全体のモチベーションが増しただろうし、チームメイトに対して「スクーデリアフェラーリは俺のもの」という意思表示もあっただろうし。見た目にカッコイイってだけじゃなく、「0.1mmだってレースに対して手を抜かない」っていうシューマッハならではの姿勢もきっとそこにあったのだと思う。

 

そうしてヘルメットカラーを変更したこの年からチャンピオンシップを5年連続制覇。タイミングも神がかっていた。

 

 

だからして。

 

いつしかボクがF1ドライバーになった日には、自分色だとか騒ぐことなく大人しくマシン同色ヘルメットにしようと固く心に決めています。

 

特集:東京ロールスロイス。

20190612

 

一台一台がビスポーク。

 

すべてのディテールがカスタムメイド。

 

どのファントムも内装は豪華で色鮮やかで、どのゴーストだって個性にあふれた世界に唯一の仕上がりで。

 

ロールスロイス自体がそんな特別なクルマだからこそ、この“異質”な一台に目が奪われる。

 

 

東京を走るこのカリナン。

 

インテリアに選ばれたのは、ベーシックなブラックレザーと、ほんの些細なネイビーのアクセント。

 

ダッシュボードの裏地部分、ドアパネルのアームレスト、そしてシートベルト。

 

最低限の箇所にとどめた、最低限のコントラストに抑えた、黒と紺のツートンカラー。

 

 

まるで全身ブラックのライダースジャケット、その襟の裏側にだけこっそりと同系色レザーを張るかのような。

 

香るか、香らないか。

 

ほんの小さな個性。

 

 

エクステリアも同様。

 

グリル、モール、ホイールをブラックアウトし、黒と紺のツートンに。

 

 

世界最高峰ブランド。

 

世界に一台のビスポーク。

 

だからこそすべてを最小限に。そしてもっとストリートに。

 

そんな、東京ロールスロイス。

 

 

(Text & Photo:Nori Tohyama)

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