Nori Tohyama

Nori Tohyama

20190824

 

デーモン・ヒルが好き。

 

若き日のシューマッハの最大のライバルであり、プロストやマンセルといった伝説たちとチームメイトにもなった生き字引的な存在でもあり。

 

なによりセナの最後のチームメイトでもあったり。

 

 

そして、父親にグラハム・ヒルを持つ元祖二世ドライバー。

 

 

F1王者を父に持ち、さぞかしレールに敷かれた人生を歩んできたかと思いきや、実はデーモンは苦労人。

 

飛行機事故で父親とチームクルーを亡くし、その損害賠償のために極貧に。

 

金銭的に苦労しながら二輪レースをやりながら四輪に転向。

 

 

運良くウィリアムズのテストドライバーになり、レギュラードライバーに昇格した頃にはもう髪の毛も白髪だらけ。

 

F1のシート争いで「年齢」は死活問題。少しでも若く見られたいが故に、デビュー当時から白髪染めをしてレースに挑んでいたのは有名なハナシ。

 

 

ライバルであるシューマッハほどの“派手なスピード”はなく。

 

「最強ウィリアムズ帝国にいたから勝てたドライバー」

 

悲しいかなそんな印象が強い。

 

 

94年、セナ亡き後。最終戦オーストラリアでのヒルとシューマッハとの事故は歴史に残る瞬間。結果として、シューマッハが年間チャンピオンに。

 

マシンも速い。ヒルもなかなか速い。でも、最強シューマッハには及ばない。

 

そんなヒルが輝いたのが1996年。

 

 

2年連続王者シューマッハがフェラーリへと移籍し苦戦する中で、やっと手が届いた初めての頂点。

 

しかし。

 

王座を獲得したヒルを、ウィリアムズは無残にも解雇。

 

現役王者ながら、中段チームへと移籍することになったヒル。

 

 

けれども、実はデーモン・ヒルのキャリアハイライトは、中段グループに陥落してからやってきたとも言えて。

 

1998年ベルギーGP。戦闘力の劣るジョーダン無限ホンダでまさかの優勝。

 

「勝てたのはマシンのせい」ではなく、自身にスピードがあったと言うことを高らかに知らしめたのでした。

 

 

天才たちが集うF1。中でもワールドチャンピオンとして歴史に名を刻むドライバーは誰もがスーパースター。

 

そんな輝かしいリストの中で、すこし影のある存在がデーモン・ヒル。

 

言いかえるのなら、他の誰よりも「苦労」が臭うワールドチャンピオン。

 

 

二世ドライバーなのにいばらの道を歩み。

 

いつも伝説的ドライバーの傍にいたため、自身がなかなか評価されず。

 

やっと手が届いた頂点から、すぐに陥落し。

 

それでもどん底からの一勝で世界中の評価をひっくり返し。

 

苦労人ワールドチャンピオン、デーモン・ヒルはとてもカッコイイ。

Nori Tohyama

Nori Tohyama

20190822

 

2021年から導入される新規定に準じた風洞テストカー。

 

なによりも大きな差は、空力コンセプトの差。

 

現状のペタンとしたフラットフロア(厳密には段付きだけど)から、フロア全体がウイング形状となるウイングカーに。

 

現代F1の過敏すぎるという空力問題を解決して、前のマシンを抜けるエキサイティングなレースを復活させようという狙い。

 

あとは、マシンをシンプルにし、共通パーツを増やしてコスト削減も。

 

個人的には、ビス一本、小さなパーツ形状一個まで病的に開発するF1が好きだけれども。

 

いずれにせよ、なにより見た目がイケてるマシンを生み出せる規定になってほしいと切に願いつつ。

Nori Tohyama

Nori Tohyama

20190819

 

今にして思えば、2007年頃のF1はこれまた贅沢な顔ぶれだったわけで。

 

トヨタが参戦し(上写真)、

 

 

ホンダが参戦し、

 

 

BMWザウバーがいて、

 

 

ルノーがいて、

 

 

メルセデスはマクラーレンとダッグを組んでいて、

 

 

当然フェラーリも走って。

 

 

世界的な不景気がやってくるほんの少し前。

 

湯水のように予算を掛けて、メーカーの威信をかけて戦って。F1という舞台が、明確に自動車産業の頂点に君臨していた黄金時代。

Next page

特集:東京ロールスロイス。

20190612

 

一台一台がビスポーク。

 

すべてのディテールがカスタムメイド。

 

どのファントムも内装は豪華で色鮮やかで、どのゴーストだって個性にあふれた世界に唯一の仕上がりで。

 

ロールスロイス自体がそんな特別なクルマだからこそ、この“異質”な一台に目が奪われる。

 

 

東京を走るこのカリナン。

 

インテリアに選ばれたのは、ベーシックなブラックレザーと、ほんの些細なネイビーのアクセント。

 

ダッシュボードの裏地部分、ドアパネルのアームレスト、そしてシートベルト。

 

最低限の箇所にとどめた、最低限のコントラストに抑えた、黒と紺のツートンカラー。

 

 

まるで全身ブラックのライダースジャケット、その襟の裏側にだけこっそりと同系色レザーを張るかのような。

 

香るか、香らないか。

 

ほんの小さな個性。

 

 

エクステリアも同様。

 

グリル、モール、ホイールをブラックアウトし、黒と紺のツートンに。

 

 

世界最高峰ブランド。

 

世界に一台のビスポーク。

 

だからこそすべてを最小限に。そしてもっとストリートに。

 

そんな、東京ロールスロイス。

 

 

(Text & Photo:Nori Tohyama)

Close